6/10 ハンセン病を正しく理解するために!

ふれあい福祉だより
ハンセン病問題を正しく理解するために
「なかったことにはさせない」重監房の罪業より抜粋

“日本のアウシュビッツ”草津・重監房の存在!
ハンセン病罹患者で逃走したり、規則に違反した人を懲らしめる監禁室があった。収監され死亡者もいる草津栗生楽泉園にあった「特別病室」こと重監房。

ハンセン病を治すための医療施設になぜ重監房がつくられたのか。熊笹と林に隠した重監房。
ハンセン病対策を貫いていたその核心にあるのが、「パターナリズム」
親が子を保護する様に、強い立場にある者が弱い患者を保護する側と保護される側の関係性は、決して対等な立場にはならない図式があったからではないかと言われています。
園長ら療養所の独裁権力に抗った者が、まともな裁判もせず園長らの権限で自由を奪われた殺人監獄。
1947年に撤廃されるまでの9年間で93人が収監され、22人が死亡したとされています。
収監した人達は、誰ひとり責任を問われていません。園長らを含め人命を救うのが努めの医師が蛮行をなぜ止めずに加担したのか、全貌が解明されない限り、ハンセン病強制隔離政策の真の清算はできないと書かれています。

写真展のお知らせです。
「いのちの森に暮らす」
6月22日の「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」に合わせて、同園の姿を捉えた写真家宇井眞紀子氏と広瀬淳司氏の写真と過去の全生園を比較した作品となっています。

私も6/12に観てきました。
一階奥では、ハンセン病の歴史が分かるガイダンス上映もあります。どうぞ無知より愚かなことはない。正しく知って恐れる。ハンセン病を恐れるあまりハンセン病に罹患した人を家族を偏見・差別したことが、どれほどの悲劇を生んだのかも資料館を見学すれば分かります。

日時:6月10日(金)〜6月30日(木)9時30分から16時30分(入館16時まで)
場所:国立ハンセン病資料館 https://www.nhdm.jp/
休館日:月曜日
観覧:無料
どうぞ、東村山市青葉町まで足をお運びください。
重監房跡の記事と国立多磨全生園の新緑の美しい写真を添えて。