ハテナサロン「わが子に教える学校で習わない性教育」学習会開催

11/20は、世界子どもの日!
「児童権利宣言」と「子どもの権利条約」が国連で採択された11月20日が「世界子どもの日」とされています!

11/17活動報告
サッコ先生の性教育オンライン学習会❗️
開催しました。
東村山・生活者ネットワーク
恒例のハテナサロン
「わが子に教える学校で習わない性教育」
27名の方にご参加を頂きました。
ありがとうございました😊

今回講師をお願いした産婦人科医高橋幸子先生は、埼玉県の中学校を中心に性教育を人権の視点からわかりやすく説かれています。

性の多様性や性同意に重きを置く先進国の性教育に比べ、性暴力や性被害、性感染症予防のために性教育をおこなっているのが後進国との言葉に、日本はまさに後者です。

子どもの権利として当たり前に性教育が行われることが、お互いの命を守り、お互いの性を尊重することで性被害や思いがけない妊娠を防ぐことにつながります。

年齢にあった性教育をおこなうには、性を扱った絵本などを活用し、水着で隠れている場所プライベートゾーンは触らせない、見せない、触られそうになったら、いやだと断れることが大切です。

昨年から東京都発行の「性教育の手引き」が一部改正になり、学習指導要領にない内容に触れる場合例えば性交や避妊などは、学校が保護者や地域の同意を得れば、外部講師を招き、性教育を行うことが可能になりました。産婦人科医や助産師とも連携をとりながらおこなっているそうです。

その成果として、埼玉県ではここ10年で人工妊娠中絶率は下がっているとの調査結果が出ています。

一方、東京都は微増傾向にあります。東村山市でも、19歳の女性が自宅で出産し、誰にも相談できず、自宅のクローゼットに遺棄する事件が発生しています。この事件でも相手があることながら、確かに尊い命を殺めた罪は重いですが、女性だけが矢面に立たされ、バッシングされるのは間違っていると感じます。相談できる環境になるよう、こちらも働きかけていきます。

このような思いがけない妊娠や性交による性感染症を防ぐためにも、リアルな性教育を行うよう保護者の意向を学校側へ主張する突き上げが重要との高橋先生の言葉でした。

今や、メディア・リテラシーは、制限を掛けていないと望んでいなくても卑猥な画像などを目にすることになります。
情報が溢れている時代のレジリエンスを意識した情報の取捨選択が求められています。

保護者向け性教育サイト命育も、年齢で得る性の知識が学べます。
デートDVを防ぐための性的同意の紙芝居。
高橋先生が監修された高校生が主役の性教育ドラマabema TVで視聴可能。9話まであります。

リアルな性教育ドラマを寝た子を起こすなとか、LGBTQの人ばかりになったらまちが滅びるなどと人権侵害も甚だしい、時代遅れな発言をされる方にこそみて欲しいと切に思います。

シングルファーザーの方は、親戚のおばさんなど身近な信頼できる方にお願いをしておく。娘さんと生理用品を一緒に選びに行くなど、恥ずかしいことではなく、体の変化に応じて当たり前のこととして必要な情報を伝えていくことが大切との先生のお話でした。シングルマザーの方も同様です。

東村山市では、今年初めて中学校でもデートDV講座が行われました。教員からの申し出により実現しています。他校にも広がることを期待します。
今後も人権の視点で性教育が行われることが、望ましいです。

セクシャル・ライツ宣言も見落とせないことです。知的障害や発達障害の人達の性はタブー視されがちですが、同じように性行為、セルフ・プレジャー、マスターベーションは誰しも自然なこととして受け入れていく必要があると感じます。

富山県や青森県では、中学校に校医として
配置される予算が計上されています。
身近に専門家がいて性に関する相談ができる環境は、産婦人科へのハードルも低くなります。

性行為に興味を示さない方もいます。
性は多様であり、生命は神秘です。
まだまだ奥が深い性教育。

11/20本日発売!
高橋幸子先生の最新著書
「サッコ先生とからだこころ研究所」
性教育本です。手に取って見てください。

今回は保護者向けに開催したことで、子育て中の若いママ達の参加が多く、わかりやすかった。性の絵本で子どもと楽しく学んでみますなどの感想も聞かれました。
高橋幸子先生、貴重な時間ありがとうございました😊