12月議会 東村山市議会 議会基本条例 会派に関する議案可決を受けて
日頃より東村山・生活者ネットワークの活動にご理解・ご協力を頂き、誠にありがとうございます。
今年もあと数時間というお忙しい中恐縮ですが、先日終了した12月議会での議決結果を受け、「一人会派排除か」の新聞記事が朝日新聞と東京新聞に掲載されたことを受け、白石が所属する会派「つなごう!立憲・ネット」の見解をここにお示しいたします。
会派「つなごう!立憲・ネット」として、陳情『議会基本条例第4条第1項「議員は、個人又は複数の議員で会派を結成する。」から「個人又は」を外し、「結成することができる。」に改正を求める』に「反対」しましたが、本会議では賛成多数で可決されました。
今後変更が懸念されることとして
①政務活動費・・・現在は、会派に属さない議員でも政務活動費(ひとり年15万円/月12500円)は、支給されています。一般質問の質問時間ひとり15分、予算決算本会議での割合てられた時間は、人数に比例し配分、これらすべて全議員合意のもとに決定されています。
②市議会だよりと控室表記、HP市議会会派の表記についてです。
市議会だよりの一事例として、国分寺市議会や稲城市議会は、「無所属(生活者ネットワーク)」名乗れています。
ご参考までに、26市中13議会は、一人会派を認めています。
新聞等で言われている「一人会派を排除し、意見も聞かず」には・・・東村山市議会では議会運営委員会には、3人以上の会派が参加しています。委員でない議員は、傍聴が認められています。今回の4条改正については、議運メンバーでない一人会派に意見を求めました。提出したのは藤田議員だけで朝木議員、鈴木議員は未提出でした。意見は聞いています。
「つなごう!立憲・ネット」は会派に属さない議員に不公平が生じないために附帯決議を提出し、賛成多数で可決されました。
附帯決議にどう対応していくのかも、来年1月から始まる議運での議論にかかっています。白石も一議員として議運を傍聴していきます。
[陳情内容]---
議会基本条例第4条第1項「議員は、個人又は複数の議員で会派を結成する。」から「個人又は」を外し、「結成することができる。」に改正を行い、それに伴う関係条例・規則等を改正することを求めます。
ひがしむらやま市議会だより 5月1日発行 No.237に議会基本条例第18条に基づき議会基本条例の検証を行うとありました。平成26年4月1日施行された議会基本条例も3回目の検証に入ります。2回目の平成30年度の検証では今後の対策等で「会派の人数や権限について協議する。」とあります。
第4条2項では、「会派は、政策を中心とした同一の理念を共有する議員で構成し、活動する。」とあり、「理念を共有」や「構成」の文言は、一般的には複数を意味すると解釈されるのではないでしょうか。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』には、「院内会派とは、議会内で活動を共にする複数の議員で結成される団体。」とあります。市議会の場合は議会内会派と読み替えてもいいのではないでしょうか。そして、複数の議員で会派を結成しない場合は、「会派に属さない議員」と表記されることもあります。
確かに東村山市議会HPには、「政務活動費とは地方自治法に基づく制度で、議員が市政について調査や研究を行うために必要な経費の一部として、会派又は議員からの申請に応じて市から交付されるものです。東村山市では、政務活動費は議員個人ではなく、「会派」に対して交付しています。」とあります。
しかし、これも議会基本条例第4条第1項の改正を行い、それに伴い改正すればいいと思います。その他にも改正すべき条例や規則もあるかと思います。
したがって、東村山市議会におかれましては、現状に甘んじることなく『議会基本条例第4条第1項の改正を行い、それに伴う関係条例・規則等を改正する』不断の改革を行うことを求めて陳情します。
陳情は8月28日可決
【附帯決議】--------------------
「議員提出議案第4号東村山市議会基本条例の一部を改正
する条例」に対する附帯決議
上記の件に関し、別紙のとおり、附帯決議を提出する。
令和2年11 月27 日提出
提出者 東村山市議会議員 かみまち弓子 佐藤まさたか 白石 えつ子
東村山市議会議長 熊木 敏己 殿
「議員提出議案第4号東村山市議会基本条例の一部を改正
する条例」に対する附帯決議
東村山市議会基本条例は、その前文において「市民全体の福祉向上を目指し、信頼される議会であり続けるため、ここに東村山市議会基本条例を制定します。」とし、市民に開かれた議会を掲げて活動している。
本条例改正は、議会運営の改善、拡充のためにすべての議員が会派を結成するという従来の原則を変更するものであるが、会派に属さない議員を生じさせる可能性があることから、このことにより議会内での発言の機会や議会運営に
おける取扱いに際して新たな格差を生じさせることのないよう、また、多様な意見が反映されるよう、配慮が必要と考える。
よって、東村山市議会は、本条例の施行に伴う、規則等の整備、運用にあたっては、会派に属さない議員の意見も議会運営に反映するよう配慮し、引き続き民主的な議会運営に努めることを決議し、ここに確認する。
附帯決議は11月27日可決
以上がこれまでの経緯です。
議会で正式なルール、プロセスで決定したことを受け入れるのが、小さな政府である地方議会の在り方ではないかと考えています。
新型コロナ禍で大変な状況を強いられている方々が居られる中で、起きた騒動ではありますが、これからも変わらずに、あらゆる課題に是々非々の姿勢で臨んでいきます。
ネットの活動を共に創っている会員の皆様のご意見はもちろん、市民の声にしっかりと耳を傾けて、今後も市民の意見を議会に届ける役割を努めてまいります。
どうぞ、これからも忌憚のないご意見、ご要望をお寄せください。
一年、大変お世話になりました、
来年もよろしくお願いいたします。
皆様、良いお歳をお迎えください。
東村山・生活者ネットワーク 白石えつ子