4/19 作業療法士(OT)からみた 子どもの発達と遊び」


4/19 生活者ネットワーク子ども部会企画
「作業療法士(OT)からみた
子どもの発達と遊び」
講師:伊藤祐子先生(東京都立大学)

現在、発達に課題のある子ども達は、約8.8%居ると、
伊藤先生のお話は始まりました。少子化でありながら、特別支援学校は入学する児童生徒は増加傾向にある。学校に作業療法士が入ることで改善される意義を、様々教えて頂きました。

作業療法の定義
「作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、
医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、
作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。
作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ
生活行為を指す。」
基本理念
「人は作業を通して健康や幸福になる」

私たちの生活を構成する3つの作業
大人:身の回りのこと、仕事、遊び(余暇)
子ども:身の回りのこと、遊び、遊び
人、作業、環境が重要
作業をすることで、能力が発達する

感覚統合理論は、作業方法の一つ
遊びとは?
乳幼児期の活動の大半を占める作業
感覚、運動、認知、コミニケーション
、社会性などの能力を発達する
食べること、寝ること、排泄すること
脳の情報処理発達は、大切な栄養が遊び!

すべてがあそびを通して、経験し獲得する。
⭐︎第一段階 姿勢やバランス
⭐︎第二段階 自分の体のイメージ
⭐︎第三段階 目で見たものに手指がいく
⭐︎第四段階 感覚統合の最終の産物

子どもの発達に大切な感覚は7つ
視覚、味覚、触覚、聴覚、嗅覚に、
前庭感覚
頭の位置と動きを正確に感知する感覚
固有受容感覚
関節、筋、腱の動きを通して、重量などを
感知する感覚

赤ちゃんは、口が鋭敏なことで、口にものを持っていくが、触覚の感度が高くなると、手に変化していく
原始系の感覚から、識別系の感覚に変化する

センサリーフレンドリー
触覚過敏など、不全からくる感覚統合

発達性強調運動障害(BCD)は、自閉症スペクトラム症候群(ASD)の子どもは、併発している場合が多い
子どもの興味関心に合わせていく
自ら能動的に動けるよう支援者が促していく

指のつまみの発達
段階を追って細かなつまみができるようになる 手の横、縦、斜めのアーチがそれぞれの働きをする 最初は手全体でものを掴む動作から、親指と人差し指の動作に変わり、つまみの発達に変わる

子どものICF(国際生活機能分類)モデル
子どもの健やかな生活は、心身の機能は理学療法。活動は、作業療法。
子どもを取りまくすべての環境と個人因子が大きく影響する

何気ない日常の中での経験も、貴重な発達の機会、体を育てる豊かな遊びが重要になる

コロナ禍で屋外の遊びに制限があったことで、転ぶ子どもが増えている リアルに遊べるなどの経験値の積み重ねが大事

学校や学童に作業療法士が入ることで、
体幹の課題が判れば、改善につながる環境ができていくはずです

諦めずに、体の動きを促す作業療法や感覚統合などの必要性を提案していきます


“作業療法は、すべての子どもの健康としあわせのために”

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