2/16医療的ケアが必要でも教育も福祉もワンチームで!
医療的ケアが必要な子どもたちも等しく、
当たり前に学校へ通える社会に!
一部抜粋
下川先生の見解
国の通知を受けて全国で看護師配置の予算化が進められ、付き添いなしに通える制度も作られ始めた。ただ、肝心の現場では医療的ケア児の受け入れが進んでいるとは言いがたい。
「学校が『医療』という言葉に過度な拒否感があり、これまで実施したことのない医療的ケアをなかなか受け入れない。学校や自治体ごとに定着したローカルルールも壁になっている」
そう指摘するのは、元特別支援学校教諭で、学校での医療的ケアの現状に詳しい下川和洋さん(NPO法人地域ケアさぽーと研究所理事)だ。新たな通知よりも古いルールが優先されている現状がある。
西野さんの見解
また、学校現場で教員と看護師の連携がうまくいっていないことを理由に挙げる声もある。大阪府内の訪問看護ステーションで管理職を務める看護師の西田仁美さんはこう話す。
「子どもたちは体調が良くなければ教育を受けられない。そこを担う学校看護師も立派な教育スタッフの一員だと思いますが、ケアを軽視し、ケア会議などにも参加させない学校もある。そうした意識を変え、医療も教育も福祉もワンチームになることが必要だと思います」