11/3 国立多磨全生園まつりと秋の緑の祭典に参加

国立多磨全生園で行われた秋の緑の祭典に参加させて頂きました。

化成小学校の児童の発表。ハンセン病を正しく知ることが大事。山吹舎を見学し、こんな狭いところで暮らすのは、大変だと思った。

全生園を訪れる方々が、気持ちよく過ごせるようにとの思いから、清掃活動をしましたなど、9人の子ども達が思い思いの発表に、大人の私達の方が刺激をもらいました。

その後は、多磨全生園人権の森絵画展に入賞された小中学生の表彰でした。

実際に観させて頂くと、差別や偏見を生まない社会をと聴こえてくるような見事な作品の数々でした。

ハンセン病をわかりやすく説明されたブースもありました。国策による強制隔離の変遷が示されていました。弱い菌でありながら、伝染するとの誤った情報が伝達されたことで、病気を恐れるあまり病気になった人まで排除したことが、大きな被害を生みました。

旧優性保護法により、子孫を残すことを許されず、断種手術も強要されたことも、忘れてはいけない史実として、後世に伝えていかなければ思いました。

多磨全生園に1300人いらした入所者は、151人になり、平均年令も86歳を超えていますと平沢自治会長がおっしゃっていました。

今後もハンセン病の歴史を伝え、差別や偏見のない人権の森として、多磨全生園が存続していけるよう、自分事として話し合いを重ねていくことが必要だと思いました。

故郷へ帰ることが許されなかった入所者の方々が故郷を思い植樹した木は、3万本以上あります。四季折々の姿を見せてくれます。

サクラの時季はほんとに見事です。映画「あん」の舞台にもなりました。園内にある食事処なごみでは、名物釜飯やどら春を思わせるどら焼きも食べられます。

ぜひ、多磨全生園へ足を運んでください。

ハンセン病資料館は、月曜は休館日です。