11/14【インクルーシブは、一緒にいることで培えるもの】

2017年11月14日 00時00分 | カテゴリー: まちづくり, 教育, 活動報告

昨年6月に山梨県昭和町西条小学校のインクルーシブ教育の実践を学んだことで今回は中学校を視察させていただきました。東村山に引っ越したことでインクルーシブ教育でないことに様々な疑問が膨らんだ発達障害の息子さんを持たれた保護者からの提言で実現しました。

 【昭和町の概要】
 四方を山に囲まれた山梨県中巨摩郡昭和町は、
 人口19900人。
 昭和59年以降地方交付税を受けない不交付自治体です。学校予算が学校要覧に掲載されているのも独自財源が確保されている現れです。各自治体は人口減少が課題の中、人口も微増で出生率も伸びています。
 羨ましいより憧れの町であることがわかります。
昭和町は、小学校3校、中学校1校の構成。
 今回視察先【押原中学校】は、生徒数532名。

【チャレンジA(知的)チャレンジB(情緒)】
 現在、知的5名。情緒2名が在籍。
 特別支援学級をチャレンジ学級と呼んでいます。
 「障がいの有無に関わらず一緒にいることで
 お互いを助け合い、排除したりいじめたりしてはいけないことをともに学びあえる土壌が育つ」そうです。
 知的、情緒担任の正職が2名。非常勤講師が各2名ずつ配置。知的担任は、特別支援教育コーディネーターの役割も担っています。

【特別支援教育コーディネーターの役割】
 生徒達の学ぶ環境を学校全体で整えるため、通常学級担任、保護者と連携し個々の課題を解決に導く努力をされています。英語の授業を参観しましたが、通常学級にもさりげなく補佐として入っていました。チャレンジの生徒もしっかり前に出て一緒に発表していました。

【通常学級での交流授業】
チャレンジ学級の生徒は通常学級に席を置き、難しい教科のみチャレンジ学級で受け、給食やほぼ通常学級で過ごします。通常学級で交流する上で大切なツールとして教科書を使用していました。
 東京都は、教科書でなく107付則9条本(一般図書・星本)を使用していることに今の時代にと驚いていました。学力の幅が広く使いづらいはずだとご指摘頂きました。
 東京都は、障害児教育に特殊教育を選択したことで、地方からも取り残されていると痛感しました。教科書選択は、学ぶ権利の観点からも今後も追求していきます。

【相談体制】
 押原中学校内に相談室は4つ常設の環境もすごい。昭和町庁舎は隣にあり、福祉棟は向かいにあり、いきいき健康課が1歳半、3歳児、就学児健診のデータはすべて把握し、課題がある場合は、ケース会議で情報連携しているので、抜け落ちない配慮もされています。

【教員のスキルアップ】
 教科別事例研究を子どもの実態に合わせて継続している。レポートをまとめて全国教研で報告もしているそうです。

【不登校対応】
これだけ環境整備されていても、不登校の生徒はいます。でも、保健室登校し養護教諭やスクールカウンセラーがケアにあたっているそうです。

【コミュニティ・スクール機能】
 学校には、校庭に夜間照明もあり、コミュニティ・スクールとして地域に開かれ、助言も生かしています。40年以上継続しているさくら会のみなさんの活動で見事な桜が子ども達を見守っています❗

【新一年生への対応】
 来年は弱視の生徒が入学するので、新たな身体学級を設置し、対応されるそうです。一年生の教室は4階のため増築の際に設置したエレベーターを使用します。
 当事者の視点の基礎的環境整備と合理的配慮がなされています。
校長先生、教頭先生の日頃からのご経験あればこその率直なご意見を聴かせて頂き、有意義な一日でした。
ご協力頂きまして、ありがとうございました。