12/13 冤罪菊池事件「新・あつい壁」を鑑賞。

12/13 誕生日(66歳)に貴重な映画を鑑賞。
冤罪菊池事件を題材とした「新・あつい壁」
ハンセン病ではない証明をもらい,親戚が集まり祝いの後に起きたダイナマイト事件。
そして、吉村さん(仮称)はハンセン病にされ療養所内で警察の取調べを受け,隔離法廷の裁判で原告とされていく。警察は弱い立場にある親戚を脅し自白させ、数々の証拠をでっち上げ、ハンセン病にも罹患していない吉村さん(仮称)は、「やっていない」との発言を無視し、殺人犯に仕立て上げる。死刑判決、死刑執行へとつなげてしまうやり方にハンセン病を恐れるあまり、ここまで人間は非情になれるものかと,憤りと共に涙が止まらなかった。
熊本県には、ハンセン病の方々を収容する医療センター建設の話があり、ハンセン病の疑いがある人達まで収容する強引なやり方、無癩県運動が盛んに行われていた時期とも重なります。
すり込み、洗脳がいかに真実を捻じ曲げてしまい、従ってしまう恐ろしさもあります。
自分が親戚の立場に置かれたら,どうか。本来は被害者のはずが、加害者になりうるのではないかを自らに課して考えてみる必要があると気づける映画です。
現代でもある差別,偏見は蔓延っています。
記憶に新しいのは熊本県のホテルへのハンセン病療養所の方々の宿泊拒否問題。
「お前たちは、ホテルに行くよりも、温泉に入るよりも早く骨壺に入れ」などの非情な手紙が送りつけられました。あなたがハンセン病に罹患したらの概念が持てないことは,虚しいです。
道徳の教科書で障害者には優しく、思いやりを持つなどと教わるよりも、加害の側になる想定の学び合いの方がはるかに必要。被害者意識はあっても加害者意識は持ちづらいはずです。多様な人達が混じり合って生きる中では,内奥の差別心と向き合うことは誰にも機会があるべきだと感じました。
学校で観れば、この映画を通して人権蹂躙を学び合うことは、暗くて重いと気づけるはずです。
菊池事件(藤本事件)
第一は、役場の職員宅にダイナマイトが投げ込まれた事件、第ニはダイナマイトが投げ込まれた被害者の殺人事件。
懲役刑および死刑の確定後も通常の刑務所や拘置所に移送されることなく、恵楓園内の菊池医療刑務支所に収容されたまま3度の再審請求を行ったがいずれも棄却。1962年9月14日福岡拘置所へ移送され、死刑が執行された。3度目の再審請求が棄却となった翌日のことだった。
今でも、死刑執行後、冤罪を晴らすために再審請求が認められることを祈るばかりです。
国立ハンセン病資料館訪れてください。
リンク貼ります
https://www.nhdm.jp/
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