10/19 エコライフフェア  ”地球環境と森林 わたしたちとのかかわり」の講座に参加


10/19 エコライフフェア
“はじめよう 心をつなぐ エコライフ”
東村山市環境基本計画の前座長である
早稲田大学名誉教授森川先生のミニ講座。
小雨が降る中、受講しました。
「地球環境と森林 わたしたちとのかかわり」
森川先生の講座の始まりは、
気候危機の現象を見ると理系だが、
文系の側面も必要。
将来に対する責任を今追わないといけない。

コモンズの悲劇とは、
草地は共有地の概念を崩さないことが重要。
例えば、牛100頭を飼う場合
環境容量内(carrying capacity)は、
1人10頭で10人が共有飼育は持続可能。
1人11頭で9人が10頭になると,
公平バランスが担保されず、環境容量オーバーとなり、共有地は土壌流出、劣化→荒廃地化する。1人の利益が9人の不利益を生む

環境容量をオーバーすると、環境破壊になる。世の中がコモンズになっていない。
ここにも社会的連帯経済の概念があります。

森林に責任を持ってきたか。
世界は5000年前は夏雨、湿潤,緑のサハラだった。

明治時代、都市近郊の山は、はげ山だった。光合成を繰り返し、肥沃な土地を持続可能
にするために、その作業を繰り返してきた。
世界的な森林面積の減少。
老朽化した家を倒して木をリサイクルする。
伐採したら植林する手法で緑を守る。

モノカルチャー経済優先が,気候危機を
招いている。
生物多様性の保全とは、
遺伝子保全、種の保全、生態系の保全、
景観の保全。
そして,人は?
農業の工業化→季節感の喪失
一年中季節感なく野菜が食べられる
いちご狩りで季節感わかるのかと。
チェーン店の拡大→地域特産物の消失
うず高く積まれた食べ物には、保存料なり
添加物が大量に入っていますから日持ちはしますが,安全面はどうか,かなり危険な
環境に置かれています。地域の特産物を選ぶことで,消費者が生産者を農地を守っていく。良い連鎖が必要です。

人は?こちらが1番の問題
精神(こころ)の多様性保全が喪失すると、
異質なものを排除する。
いじめにも同じ要素がある。
思い込み,刷り込みが異質なものを排除する精神を生み出し、引いては環境破壊につながっている。

ギルガメッシュ、レバノンスギの話など、本来は相当の日数をかけて伺う講義内容でした。化石燃料に頼れば,二酸化炭素は増える。

気候危機を止められる最後の世代として、
森林・林業の活性化,伐採したら植林する。
二酸化炭素を減らす活動を共に促していくこと。

会場に若い方が少ないことが残念と,森川先生のご感想でした。
貴重な講義をありがとうございました。
環境基本計画の座長としてのお勤め、お疲れ
様でした。東村山市のために、ご尽力をいただきまして、ありがとうございました。