6/13 イタリアのフルインクルーシブ教育から日本のインクルーシブ教育システムのあり方,違いを考える!


6/13 神保町”東京堂”書店さんへ!
フルインクルーシブ教育見聞録(現代書籍)
大内紀彦氏✖️小国喜弘氏トーク&サイン会
イタリアの教育を支える理念と実践
  〜日本の教育への示唆〜

⭐️大内紀彦氏著書
イタリアの現場を訪ねての帯より
障害児の90%が通常学級に通う国,イタリア
国連から「分離教育の中止」を勧告されても歯止めがかからない日本の教育。
大いなる疑問と危機感を抱いた特別支援学校の教員が、ボローニャ、ローマ、サルデーニャ島などイタリア各地の教育現場に飛び込んで調査した1年間の体験の記録。

・学校は社会を映し出す鏡であり、学校は人生設計の方向性を決める助けになるものである
・学校インクルージョンと社会のインクルージョンの間に違いはない
・生徒の社会的インクルージョンが脆弱で、
学校で良い成果が得られていないとしたら、
それは障害のせいではなく、学校組織と教育実践に欠陥があるからである。
(ボローニャ大学(支援教師)養成講座より)

⭐️小国喜弘氏著書
なぜ行き詰まったか80年の軌跡
戦後教育史、貧困・校内暴力・いじめから
不登校・発達障害問題まで
現在と未来の教育を考えるために

2007年特別支援教育が開始されてからの
学校教育が分離を招き,さらに細分化されている環境を、社会問題として捉え、学校の仕組みを変える手立ては何かを議論していく。

障害児は差別されているのは間違いないが、健常児も学びやすい環境に居るとは、限らない。

能力による隔離,分離された中で、競争力を煽られている。競争に負けたらどうしていいか分からない。就職で挫折すると,立ち直れない大人を生み出していないか。

日本がインクルーシブ教育にならないのは、人権問題であり、コストカットの問題でもある。

発達障害の増加。
LDやASDなどラベリングが起こり,
排除につながる背景は?
家庭環境が共働きでないと、生活が成り立たない。劣悪な環境でしか働けないなど、
雇用問題提起でもある。

発達の凸凹は生まれて当然でありながら、
医療につなげてしまう。障害認定のラベリングで分けない。日本は医学モデルが土台にある考え方が根深い。

その中で日本でも豊中市立南桜塚小は、イタリアのフルインクルーシブ教育とほぼ一緒。
部落差別からの解放。
通常学級で学ぶのが全ての子の権利。
共に学ぶには、どうしたらいいかの概念があり、支援級の教師が入り込む仕組み。
クラス全体のソーシャルインクルージョンな環境に目を向ける。全盲や医療的ケア児には介助員制度があるが、距離感も大切にされている。

障害を自己責任としないためにも、保護者が付き添うべきの当たり前を変える。
社会モデルへの転換を図る。

映画「みんなの学校」の舞台となった「大空小学校」。子どもたちの学習する権利は、
「子どもたち同士の中でこそ実現される」
新設校であったことで、教育課程編成権の活用ができた。そうなると、どの学校でもできる可能性はあるはず。

通常学級こそ,インクルーシブ教育が行われるべき場。地域の多様な市民が共生するインクルーシブな社会を創出する場が学校。
全ての子どもの一人ひとりが持つ人権が尊重される学校へ変われば、社会も変わっていく!
尊重すべきは、学力でなく子どもの社会的幸福度などに目を向けていく(37/38ユネスコレポート)。深〜い学びの時間を,ありがとうございました。

日本への国連の勧告を重く受け止め、差別や偏見を生まない世界の潮流であるインクルーシブ教育への転換が図られるよう当事者意識と共感,対話を大切にしていきます。

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