4/3 「とりあえず放置」がヤバイ!! 空き家 理想的な解決策を考えるセミナー
“住まいは人権”
4/3 リコード久米川栄町店にて
「とりあえず放置」がヤバイ!!
空き家 理想的な解決策を考えるセミナー
講師は合同会社うんすい宅建 阿部浩一さん
○日本の空き家数約900万戸(2023年総務省)
2018年849万戸から51万戸増加
耐震性があり,腐朽や破損がない空き家
103万戸、リフォーム可能な空き家は約48万戸と推計。管理不十分な空き家が増加傾向。
○空き家を放置することは危険しかない
空き家を持っているだけでいろんなリスクを抱えている!コスト,劣化,環境悪化、
損害賠償、特定空き家等の指定。
市町村は、「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づき,「特定空家等」に指定できる。助言、勧告、命令,代執行の措置が可能。解体費用は所有者に請求される。
○空き家課題を取り巻く最近のトピック
2024年6月「不動産業による空き家対策推進プログラム〜地域価値を共創する不動産業を目指して〜」を策定。「媒介報酬規制の見直し」や「媒介業務の促進」等を明確化。不動産事業者が空き家問題に取り組みやすくなった。
○2024年4月より、相続登記の義務化され、
正当な理由がないのに義務違反した場合は、10万円以下の過料が科される可能性がある。
不動産取得を知った日の3年以内に相続登記の申請をしなければならない。
○空き家対策の予防ポイント
家族会議を開催し,親が元気なうちに売却する。空き家関連のNPOに相談し専門家につなげてもらう。
○空き家を問題化させる3大要因
離婚、海外居住,認知症
相続を放棄しても管理責任はあります!
1人で悩まず、誰かを頼ることが解決の近道!
○空き家利活用
スタジオや工房、DIY自由の賃貸・テナント、シェアハウス、地域イベントスペース、農業関連拠点、防災拠点避難所や備蓄倉庫利用で地域の安全対策にも貢献など!
NPO法人等に寄付、都市型ソーラーシェアリングの拠点化、空き家活用プロジェクトの試験的スペース提供。
○ただし近隣への配慮や行政機関との連携。
「空き家課題に取り組み意欲のある」
不動産事業者の協力が欠かせない!!
空き家問題は単なる不動産取引の話ではないし,そう考えると間違える。
空き家の利活用はソーシャルビジネスであって、不動産に関わる全ての専門家が理解しているわけではない。
○マンションの問題
区分所有者全員で価値を維持していく建物。
住んでいなくてもら管理費や修繕積立金はかかる。
マンションの建て替え決議には区分所有者の各5分の4以上の多数が必要(区分所有法)
修繕管理がなされず、空き家となっていくリスクがあるものの、区分所有者同士の調整が必要な分,厄介。
地域コミュニティがマンションの中にも必要!
空き家・空き室の困りごとは、一括してサポートできるノウハウを持つ不動産事業者へ!
中身の濃〜い内容でした。
しかし,少子超高齢化,人口減少に向かう中、住宅要配慮者に限らず、住まいがない人のケアサポートが今こそ必要。
居住サポート支援が盛り込まれた住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律(住宅セーフティネット法)が2025年10月から改正になります。地域で誰もが当たり前に安心して暮らせる仕組みとなるよう,国都の動向を注視し、今後も現場の声を聴き、働きかけていきます。
阿部さん、貴重でタイムリーな内容をありがとうございました。
居住サポート事業リンク貼ります
https://www.mhlw.go.jp/general/seido/toukatsu/suishin/dl/03.pdf
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