3/15 八王子「滝山病院事件」は終わっていない!


3/15 清瀬市けやきホールへ
清瀬,東久留米社会福祉士会の有志企画
“八王子,滝山病院事件は終わっていない”
「精神科医療現場の実態と、軽視される人権」

講師は
東京精神医療人権センターを主催する
石原孝二さん
精神科医療における人権の問題
滝山病院は外来と面会室がない。
段差があり,入りづらい場所しかない。

医師と患者を支配するパターナリズムの関係。
問題がある病院と知りながら,見過ごされてきた。精神疾患や知的障害があり,さらに人工透析に対応できる精神病院は少ない。
ケアの質等に問題がある病院に,送り込まざる得ない。ケアの質に問題がある病院が保存される日本の精神科医療。

国連からも指摘された身体拘束がニュージーランドの3000倍起きている。
日本の精神科のインフォームドコンセプトが規定されてない。

精神病院が家族,行政、地域の付託に応えやすく、患者の意向を重視するという姿勢が弱い。法令遵守も弱い。

解決策として、
精神科病院における人権侵害を防ぐには、
精神科病院の強制入院を利用しない。
人権侵害を最小化するには、
医療保護入院を利用しない。
強制入院、隔離,拘束の条件を厳格化し、
絶対数を減らす。強制入院に対する監視体制を作る。退院支援を精神科病院主導にしない。

日本の診療報酬制度の問題点(外来診療)
日本の精神科医による診察は,5分を超えると「精神療法」として算定できる。

日本の強制入院の3形態
措置入院、医療保護入院、
医療観察法による入院、
このほかに任意入院は今や法令違反となるが、横行している。

退院後の地域移行サポートは、
GHや低家賃の居住支援を受け、
生活のリズムを作る。
医師の往診、訪問診療を受けられるようにする。集まる場を作り、精神疾患があっても、
ピアサポーターとして活動できるようにする。エンパワメントでき、リカバリーを共に話し合う場も必要。

東京に民間団体が無償で活動する
東京精神医療人権センター
無料相談(祝日を除く)
042-524-7566
火曜日 18時〜21時
木曜日 13時〜16時
社会福祉士,精神保健福祉士など、
専門性を持たれた方々が相談にあたり、
必要な支援につないでいます。

精神科医療の強制隔離を聞く中で、やはり重なるのはハンセン病の歴史です。
なぜ,ハンセン病は弱い菌でありながら、
病気を恐れる余り,病気に罹った方々まで排除したことが,大きな悲劇を生みました。
史実を伝え、同じ過ちを繰り返さないことも大事な視点だと感じました。

もう一つの課題。滝山病院の働き方,非正規が8割。やはりエッセンシャルワーカーの賃金を上げていくことで,生活基盤の安定が働きやすさにつながります。

現場からの悲痛な発言もありました。
当事者意識と対話を持ち合わせていきます。

みやあきさんを始め、企画してくださった皆様に感謝します。ありがとうございました。

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