10/12 木村泰子先生と保護者が子どもたちの未来を共に考える~「見えない学力の育て方、大人が変われば子どもが変わる」


10/12
東大インクルーシブ教育オンライン学習会に参加。
小国校長先生との対談の中身濃い。

木村先生のパワーに圧倒された時間。
学びとは?
教員が求める答えを出そうとしなくていい。
正解のない問いを問い続けていくのが学び。

子どもしか正解を持っていない。
勉強しないと将来困るからと言われて育ってきた大人。教師や大人の言うこと聴いて,学ぶことは、今は求められていない。

意見が違っても、同調圧力に押し潰されないように。ふつうの子はいない。
みんな違うのは当たり前なら意見も違う。

大空小学校には、診断で言うと最重度の知的障害の子達も分けずに通常学級に居て一緒に学んでいる。どんな子どもでも受け入れる。
“子どもを主語にした共に学ぶには”の概念がある。当事者意識と共感がある。
常にトラブルはある、失敗しながら、子ども達から周りから学びを問いを繰り返していく。あとから,インクルーシブが追いついてきた。

一方、日本の学校教育は、養護教育、特殊教育,障害児教育、特別支援教育、インクルーシブ教育へと変遷してきた。
養護教育の前は、障害児は恥ずかしいからと座敷牢の時代があった。
優生思想が優先される社会の有り様が学校を作ってきた。

不登校の生徒が、学校を牢獄と評したメールは,大人が変わっていく時だと突きつけられていると感じた。私もその1人として、ほんとに申し訳ない気持ちしかない。
不登校数24万人。みんな理由は違えど,
学校が安心安全な場でないからだと言える。

子どもの自殺者数517人。
いじめを受けた子も大空小に転校してくる。
ある子が、300校全てHPを見た。やり直しの自由があったのは、大空小だけだった。
その子は、大空小に1日も休まず、登校し、自分は悪くないことが分かったと。
子どもは一様に優しい。親に心配かけまいと事実を伝えられずにいる。
その優しさにおとなが気付けず、結果だけを見て指導してしまう恐れがある。指導はやがて暴力に変わる。

環境を作るの主語は常に子ども。
親が子どもを育てるの主語も大人。

子どもの脳は,強力な危険地帯に陥るもの。親にガンガン怒られ続けたら、脳が萎縮する。罵声を浴びせるのは無意味。相談できる大人が居たら死なない。

子どもの見えない学力でなく、見える数字に支配された学力向上を目的に近づけていくには、障害児は一緒にいたら邪魔やとしてきた。
しかし、分離教育は分離社会の入り口との国連勧告からすると、身近に居る、そこに有るのに、大人の都合で、子ども達は障害児は邪魔なモノと誤って学んでしまう。

東大に研修に来ていた高校生の発言。
事例/我が子がダウン症と診断されたら?
ダウン症を産んだことが申し訳ないと
高校生に言わせてしまう社会。
高校生を責められない。
私達大人が優生思想などからくる社会の役に立つか立たないかを主軸にしてきた。

これまでも今も変わらずに障害は社会が作り出しているにも関わらず、障害は克服するもの自己責任として片付けてきた。障害児は特別視され、分けられてきた学校の仕組み。学ばせてあげる上から目線の学校文化。
障害を排除した社会の有り様が問題。ここに焦点を当てないと、発達を障害としてきた概念もなくならないと感じた。

大人が自立から自律へ変わる
人を大切にする力
自分の考えを持つ力
自分を表現する力
チャレンジする力を身につけていく。

学校は、校長でも,教育委員会でも,文科省のものでもない。
地域からの苦情や文句を意見に変える。
学校はあるものではなく、みんなで横につながり、風呂敷を広げながら作っていくもの。
それが,パプリックのあり方。

学校長が変わる度に学校が変わっていたら、とんでもないことになる。
ヒエラルキーや同調圧力に左右されない学校へ転換していく。
誰ひとり置き去りにしない社会をつくるために、校長が自律して変わっていけばいい。
失敗したら,やり直す。それは成功体験に変
わる。

今,子どもの権利条約を学ぶ学校が出てきたことで,学校が大人が変わってきている。

その子がその子らしく育つこと、
学校の役割は、これしかない。

自律とは,互いに適切に依存しあうこと
多様性社会,共生社会、予測困難な社会に対応するには、子どもを主語に問い続ける。

“誰ひとり置き去りにしない
社会をつくる大人となるために”

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