5/13 都立あきる野学園を見学。


5/13
多摩北エリアのテーマである”インクルーシブ教育のあり方”を学ぶため、生活者ネットワーク多摩北エリアの議員有志で都立あきる野学園を視察いたしました。
東京・生活者ネットワーク岩永康代都議に、都教育委員会や学校とも調整をして頂き、実現しました。ありがとうございました。

日本一やさしい学校をスローガンに始まった全国的にも珍しい身体棟、知的棟が整備された東京都立特別支援学校です。


伴校長より、令和6年度の東京都教育振興計画に即した学校経営計画の概要を伺いました。

新・あきる野プラン
“わかって楽しい あきる野学園”
Pはパートナーシップ
Lは豊かな学び
Aはいきいき働く
NETは、地域社会へ貢献
PLANETを目標に、様々な主体者と関わる仕組みが随所に張り巡らされて、こぼれ落ちない合理的配慮の計画であることがわかりました。


校内を見学
303名の児童生徒が学んでいます。
知的棟、身体棟の小学部、中学部、高等部の順に授業風景を見て回りました。

児童生徒6人に1名の担任と介助や補助教員が配置されています。最重度クラスは、児童生徒3名に1名の担任と介助の補助教員が付きます。

知的障害児の中には感覚過敏の予防にイヤマフをしている児童もいました。高等部ではタブレットを使った授業も
12名で行うため、わからない場合は、直ぐに対応できる体制がありました。


肢体不自由の場合は、学びはもちろんですが、リハビリや作業療法、言語聴覚など授業自体に自立訓練が組み込まれていました。座位を取るのが難しい場合は、車椅子から座位保持椅子に乗り換えて、授業を受けてる子がほとんどです。
長時間車椅子に座り続けると、関節に負荷がかかります。1人で体を動かすことが困難な場合は、特に配慮が必要です。
片麻痺などの保護にはクッションなどを隙間に挟み、当たらない工夫が取れられています。


最後は、形態食を試食させてもらいました。肢体不自由の子ども達の中には、嚥下機能に課題がある医療的ケアや胃瘻など経管栄養摂取が必須の対応として、形態食が用意されています。
栄養士の神田先生から、介助食べ、つかみ食べ、1人食べえと成長する過程を学ばせてもらいました。
普通食、長期食、中期食、初期食の順番に並んでいました。

形ある普通食から試食頂くと、味が変わっていないことがお分かり頂けると思いますとご助言頂きました。その通りに食べ進むと、初期食も普通食と同じ材料を使い、ウルトラ寒天でトロミをつけて丁寧に作られていることが、確認できました。すごく、美味しかったです。
特に、ウルトラミルクと名付けられたものは、杏仁豆腐の様で、牛乳苦手な私も美味しくいただきました。ありがとうございました。

課題と感じたのは、通常学級との復籍交流を希望する人数は、知的身体の小学部では、約5割、中学部では、約3割と低い割合です。保護者が送迎することが規定のため、働いていれば手を挙げることを躊躇せざる得ないです。障害児が動くのではなく、送迎車を使い、通常学級の児童生徒が特別支援学校に出向けば、東京都が進める心のバリアフリーの実現と障害児理解啓発につながると考えます。今後も逆交流の必要性を提起していきます。

世界の潮流とされるインクルーシブ教育である分離しない共に学ぶ環境を実現するため、東京都からどう整備していくことが求められているのか。今回の視察を通して、当事者意識を持ち、岩永都議を中心に考えていきたいと思います。

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