7/1 都立武蔵台学園特別支援学校の見学へ!

7/1 府中市にある都立武蔵台学園(知的障害)特別支援学校に府中ネットの西のさんと見学へ。本来は分教室の見学もと考えていましたが、府中医療センター内に併設されているため、新型コロナウイルス感染症対策で叶わずでした。石田副校長先生に案内して頂きました。クラス編成は、最重度クラスは、児童生徒3名に担任1名。普通クラスは児童生徒8名に担任1名が基本です。補助教員が約2名で臨機応変な対策が施されています。

小学部、中学部、高等部の順で見学。やはり、児童数増加傾向にありカーテンで仕切り2クラスで使用しているところもありました。高等部も増築されたばかりでした。

小学部の最重度クラスが合同で研究授業。バインダーとペンでなく教員もタブレットで書き込みしていたのがGIGAスクールの変化がここにも。文字だけでなくイラストでの視覚認知を取り入れ、その子の持つ可能性を引き出し、「できる」を増やす工夫が随所にありました。
絵も飾られていましたが、段ボールの紙にいろんな色の絵の具を手で擦り込む手法です。紙が真っ平らでないので凸凹の触覚刺激も加味されてました。楽しそう!

普通クラスのタブレットを活用した授業は、個別具体的な対応が可能のため、それぞれの課題に取り組み、授業に参加していました。
体育館では、障害物を超えるときにしっかり教員が転倒しないための手を添える配慮などがありました。ゆっくり時間が流れているのを感じました。

小中学部共に自閉症クラスがあります。多動性がある場合、何に拘りを持っているのか見極め、良い方に捉えれば、こちらに待つ姿勢が生まれます。知的には高い子ども達も含まれています。学びづらさや意思表示を読み解くために専門性を持つ作業療法士、理学療法士、言語聴覚士が常駐していることが、普通学校と大きく違う点だと感じました。
普通学校にも学びづらさが体幹にあるならば、特別支援学校からの派遣事業を活用すべきです。椅子に座っている光景は、当たり前だけど当たり前ではない。そこを補う手が特別支援学校では適切に施されています。

医療的ケアが必要な生徒も一緒に学んでいました。
保護者の付き添いでなく、専任の学校看護師が付き添い、生徒の声を代わりに届けていました。共に学ぶ環境がありました。

高等部は、就労を見据え、清掃、紙漉き、農作業、帳合、刺繍や木工、陶芸、パンやクッキー作りなど、B類型(就労継続B型等の作業所)、C類型(一般就労・特例子会社等)に選別され作業にあたっていました。クッキー作りは、手捌きも良く働いている感満載でした。

木工も裁断の機械をうまく扱い、きれいに切れていました。


刺繍も綺麗な仕上がりで購入したかったですが、新型コロナ禍で販売も見送られているそうです。
今年は文化祭で販売できることを願います。

多様な学ぶ場を選択できることは良いことですが、少子化でありながら、特別支援学校を選択する児童生徒は増加しているため、武蔵台学園も府中、国立、国分寺、立川と通学範囲は広く、8台のバスが送迎用に配車されています。

特別支援学校と本来児童生徒が通える学区の学校との直接交流が頻繁に行われることを訴えてきました。高等部を卒業すれば必ず地域に暮らす存在として見えるようにしていくことが必要です。

直接交流のネックは手あげ式で保護者の送迎が必須であること。障害児が動くのではなく、通常学級の子ども達が特別支援学校を訪れ多種多様な障害を知る機会にし、共に直接学び合える環境を用意すれば、自他の尊重につながると思います。8台のバスを直接交流に使えばできますよね(つぶやき)。

今後、立川市、東大和市にも特別支援学校が開校する計画予定もあります。

生活者ネットワークが掲げるインクルーシブ教育の実現には、まずはあらゆる現場を見て、情報発信し共有していく。そこには、必ず当事者と共に関わる人達の声を率直に受け止め、課題と問題を棲み分け解決策を探っていくことを自分は基本にしていきます。

特別支援学校の見学は続く!

#特別支援学校 #強度行動障害 #特別支援教育#インクルーシブ教育 #直接、間接交流授業 #医療的ケア児受け入れ #院内学級