10/25都立清瀬特別支援学校 学校公開へ

都立清瀬特別支援学校学校公開へ。

「特別支援教育をご理解いただくために」

清瀬特別支援学校通学区域は、清瀬市、東久留米市、東村山市から通学しています。東村山市からは、他市と人口比は違いますが、約45%が通学は、高い割合です。

今回は、小学部、中学部の自閉症クラスを、石川先生に案内してもらいました。

[学ぶ工夫]

椅子に座っていられずに立ち歩いてしまうことが課題の場合、介護にも使われているシートなどを活用、効果大とのこと。

木の椅子は固いし座りにくいです確かに!時間割りを時計、内容、イラストを見て文字と合わせて動けるように配慮。朝登校し、順番にできたカードをおわりと書かれた箱に戻す工夫。目当てがはっきりしていると、取り組みやすいし、達成感につながります。

場面緘黙症の子には、絵で伝えたいことがわかるように組み合わせられる工夫がされています。多岐に渡るニーズに応えています。学びを伸ばす工夫も多様でした。

通常学級や特別支援学級でも、取り入れて欲しいアイデアについては、提案してみます。

[民間との連携]

民間事業者TASUCさんが入り、言語指導室で学習の様子を撮り、理学・作業療法士・言語聴覚士や保護者の意見も取り入れたアセスメントを積み重ね、個々の課題クリアに役立ているそうです。ほんとに進化してます!

[就学先選択]

特徴としては、就学相談で特別支援学校判定が増え、判定通り入学している割合が高いことです。要因は、小集団で個別に学習、生活、身辺自立も手厚い対応にあるそうです。

[学力の高い傾向の自閉症クラス]

学習プリントなどを見た限りですが、自閉症クラスの子ども達の中には、学力は比較的高く特別支援学級で十分ではないかと思える子も含まれているように思えました。

[カーテン教室]

息子が高等部に通学していた時と比較すると、多目的室や作業班室なども、小学部の教室に替わっていました。教室不足でカーテンで仕切り、授業を行うクラスもあります。

[今後の動き]

令和3年には、高等部は、久留米特別支援学校(仮称)に移ります。企業就労につなげるため、職業能力科を設け、取り組むそうです。高等部が移れば、教室不足解消になります。

[医療的ケア児の対応]

小学部に気管切開に伴い、医療的ケアが必要な児童が1名在籍しています。その基礎的環境整備として、医療的ケアができるスペースを保健室に設置。

ソフト面では、専門性のある非常勤看護師を数名確保し、ケアにあたれる合理的配慮がなされています。知的障がい児特別支援学校ですが、身体的なケアが必要な児童生徒への対応可能に先駆的な取り組みが進んでいるのも特徴です。

[東村山市の課題]

東村山市でも、医療的ケアが必要な子が、私立保育園と私立幼稚園に一人ずつ在園しています。将来的に就学先を通常学級、特別支援学級を選択した場合を想定し、受け入れるためのガイドラインを作り、基礎的環境整備と合理的配慮がなされるよう、今後も働きかけていきます。先を見据えると急がなければならないと思います。

[特別支援学校誘致で障がいを知る機会に]

都立清瀬特別支援学校は、昭和54年に150名で開校しましたが、今は、341名とマンモス校になっています。東大和にも特別支援学校開設が計画されています。地域にあれば、通学時間も減ります。児童生徒が本来在籍する通学区域の通常学級との副籍交流も負担なく進み、健常児が特別支援学校を訪問する逆交流も可能です。東村山市にも特別支援学校誘致を一般質問で提案しました。障害あるないに関わらず共に学べる場は多様で、選択できる権利が保障されるべきです。

東京都の特別支援教育に関する基本計画の進捗も関連していますので、今後も動向を注視していきます。

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