7/7【この世界の片隅に】上映会参加

七夕の日に、中央公民館で「この世界の片隅に」を家族で観てきました。
のどかな生活が、当たり前にあった日常が
じわじわと奪われていく戦争も原発もいらない!と改めて感じました。

「コスタリカの奇跡」、「明日へ〜戦争は罪悪である〜」、「この世界の片隅に」を連続して観ることができました。

観たというよりも見せられた感が強いです。
コスタリカは軍隊を持たず、防衛費を教育や福祉に振り分け、世界一幸せな国になっています。
「明日へ」は、戦時中様々な迫害を受けながらも戦争は罪悪であると伝え続けた僧侶がいた史実を知りました。

夜は、隔月開催の「道徳の教科化」学習会に参加。
小学校では始まっている特別な教科 道徳。
副読本があることで、教えやすいため違和感はないと捉える教員が多い現状があるとの報告がありました。

来月には、東村山市でも中学の道徳教科書の検定がおこなわれる予定です。

小学校でも中学校でも共通しているのは、障害の伝え方に問題があります。

障害者は、いい人であること。
障害者は助けてあげる存在。助けてもらったらお礼を言う、感謝を忘れない人として描かれています。

障害も多種多様であるのに、見て理解しやすい身体障害者を題材にしているのが大半。障害が見えにくい知的障害者などは描かれていないことも不自然です。

障害は自分で乗り越え克服するものとした描きも確かに乗り越えたことは素晴らしいと思いますが、産まれた時に障害がわかった場合は、克服は不可能です。一生直らない障害も存在します。

中学校の検定教科書には知的障害者を描いたたんぽぽ作業所の話が唯一あり、指導員の目線で描かれています。食事も介助が必要なため食べ終わる頃にはもう周りには誰もいなかったのくだりは、失礼だと感じました。どんなに障害が重かったとしても、同じ人間であり、個人の尊厳は尊重されるべきだと思います。

障害児・者が身近に当たり前にいない環境で育つ子ども達に誤った障害者の在り方を教えることのないようにと切に願います。
障害は個人の責任であるとする医学モデルから、社会の側に障壁があるそれを一緒にみんなで変えていく社会モデルに変わっています。
日本だけがほんとに遅れています。

義務教育で一度教わったことは、中々変えられないものだと感じます。
だからこそ、ひとつの意見に合わせるように誘導することなく、子ども達の多様な意見や考え方が尊重されるべきだと思います。

8月の中学校道徳教科書検定会議での教育委員の皆さんの意向やお考えを伺いたいと思います。関心を示すことは大事です。傍聴いきましょう!