民間初!乳幼児保育の分けない取り組み【ひかりの家】
山梨県視察シリーズ第3弾
児童発達支援センターひかりの家学園には
【待つことを学ぶ環境がありました】
山梨から東村山市に移られた方の提案で
2016年昭和町西条小学校。
2017年は押原中学校を視察させて頂き、本来の誰もが学びやすい分けないインクルーシブな教育環境が整備されていることにまず驚きました。
2018年今回は、幼稚園や保育園等はどうなんだろうの思いを胸に、人口15000人ほどの市川三郷町にある児童発達支援センター【ひかりの家学園】と幼稚園型認定子ども園【市川幼稚園】を一緒に見学させて頂きました。
同じ敷地内に建ち、自由に行き来ができる通路でつながり、出入りは自由。園庭・遊具も譲りあいながら共同使用の交流保育。障がいの有無に関わらず、理想的な共に育ちあう環境が日常的にありました。
1974年、障がいのある子どもには、まだ教育を受ける権利が与えれていない社会背景に中で、もっとも
弱い立場の子どもを真ん中に起き、社会や地域は障がいのある子どもを排除してはならないとの信念を貫かれ、署名活動なども行い、建設を成し遂げた全国でも
珍しい施設です。
市川幼稚園の本の部屋には、たくさんの夢膨らむ本が満載。本の部屋で静かに集中している子がいたら、それも暖かく見守る保育士の眼差しがありました。ここにも待つ姿勢が。
子ども達がいる空間は床暖で、1日の流れはイラストボードで示されていて誰が見ても扱いやすくわかりやすい配慮がありました。
医療的ケアの子ども達も政策以前から受け入れています。国の政策があとからついてきたと渡辺美南子園長の弁。肢体不自由の子どもさんも受け入れています。
バリアフリーの作りですから、預ける側も安心です。
ちょうど時期的に卒園式を控え、園児達のかわいくも凛々しく眩しい姿に息子を思いだしウルウル。みんなゆっくりだけど、澄んだ眼が印象的でした。新たな学ぶ場所でたくさんお友達作ってください。
卒園後は特別支援学級や特別支援学校に進学します。
ひかりの家学園では、毎日の保育の中で言語、作業、理学、スイミングなどの療育が受けられ、放課後等デイサービスの仕組みもあります。
相談支援も充実。
発達に課題がある場合、告知、受容、療育とつながります。保護者が受け入れられるまでさりげなく寄り添い、保護者支援、家庭支援もおこなわれています。
個別の特性に応じた支援計画も学期ごとに見直します。アセスメント(実態把握)を積み上げ、新規計画を提示できるよう、配慮されています。
東村山市に転居してきたことで学ぶ環境が保障されていないと違いを指摘してくださったYさんのお陰で連続で実現してきた見学でした。市民のみなさんのご指摘は貴重です。ありがとうございました。
東村山市の特別支援教育は、学ぶ場の選択肢は通常学級、特別支援学級、特別支援学校と増えました。通常学級で学びづらい場合は、特別支援教室も設置されています。平成30年度中には、中学校にも特別支援教室が設置される予定です。中学校にある情緒などに課題がある生徒が通う通級指導学級を、固定学級にする施策も研究、検討がされています。
これは、課題のある子ども達や障がい児を分け、日常的に学び合える環境を機会を奪ってしまうことになってしまうと感じます。なぜならば、大人なり働く時期を迎えた時には分けて教育されてきた中で、共に働くことはできるのか?疑問が湧きます。小さな時期から共に学ぶ環境を周りが用意していくことが必要だと考えます。分けられてきた経験をこれからも活かしていければと思います。
今回の見学で子どもを真ん中に誰もが学びやすい環境を整備していくことは、すべての人に取り有効であると確認できました。東村山市で分けない教育を実現するための課題は何か、現場の声、当事者の声を聴き、施策に生かしていけるよう対話を重ねていきます。
ぜひ、ご意見お寄せください。
よろしくお願いします。
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