10/21 道徳授業参観 「障害って?」社会モデルとは?
秋津東小学校の2、4,6年生を対象にした授業参観に参加しました。
4年生の「障害って?」を観させて頂きました。講師は宮澤先生のお友達である海老原宏美さん。
AMS脊髄狭窄症難病でありますが、人工呼吸器をオーダーメイドの車椅子に積んで、全国に留まらず、
海外にも講演に出かけ、精力的に飛び回っています。
子ども達の柔軟な感性に、日本の将来は明るいと思えました。できないことを手伝ってもらえたら、
普通に生活できるから障害者ではないなど、当事者と直接会話することで、真のノーマライゼーションを培える貴重な経験になりました。
一番印象に残ったのは、「社会モデル」障害は社会が作り出している。
「あの人、目が見えないから障害者だ」と言葉や態度で障害と決めてしまっている。
障害は周りが問われていること、差別や偏見は社会全体で考えていかなければいけない問題であること。
海老原さんは、小学校、中学校、高校も普通のクラスで、学んできました。大学に至っては、自立し自活するため、当時はまだヘルパー制度はなかったので、チラシを作り、身の回りの世話をしてくれる人を募り、何と30人集まってくれたそうです。二人ずつ交替で寝泊まりしてもらい、料理、洗濯など身の回りの世話をしてもらったそうです。
すごいパワフルな海老ちゃん♪人生すべてポジティブに解決し、前へ前へ。バリアを取り去っています。
外国は、バリアフリーが当たり前、エレベーターなど障害者が外出しやすいよう配慮されています。駅のエレベーターなども大分増えてきましたが、まだ日本は外国に比べると改善の余地があるそうです。
東日本大震災など、長時間の停電で呼吸器をつけていた方が亡くなられているそうです。海老原さんが車椅子に積まれているバッテリーは、6時間しか持ちません。バッテリーの予備を持っても12時間。いのちに関わるいのちをつなぐ大事な呼吸器です。昔はバッテリーも有料で25万と高額だったが、障害者が声をあげたことで、改善され無料で借りられるようになっています。
我が家の息子も、出産時羊水を飲んでしまい、一過性多呼吸症になり救急で搬送され、大きなヘルメットから伸びたホースから、高濃度の酸素で呼吸を保護してもらい、一命をとりとめ、今があります。思い出してしまいました。
障害を負う可能性は誰にもあります。障害は少しの助けがあれば、当たり前の生活を送れる人もいます。
誰もが生きやすい世の中にするためにも、子どもを分けずに月齢の低い時期から一緒に遊び、学ぶことでお互いの成長につながり共に地域で働き、安心して暮らせるようになると考えています。
こんな素敵な授業参観を公立小学校で行えたことに、そして、海老原さんからの問いかけに見事に応えた子ども達の感性と可能性に驚かされました。
この機会を一時のイベントに終わらせず、他校へ広がるよう、自分自身も働きかけていきたいと思いました。
これが本来の「人の道」を学ぶ道徳の授業だとも感じました。