誰もがともに働く場 北区「わくわくかん」を見学して

 

お弁当を詰めているところを見学

 

 

 

 

 

 

 

 

 NPO法人わくわくかんに至るまでは、昭和46年在宅障害者の家族があゆみ福祉作業所を立ち上げ活動が始まり、先人の戦いがここにもありました。これまで多くの助成金を取得しながら、事業を継続してきました。

 平成14年就労支援センター北を、北区から受託し、知的・身体障害、精神障害の方々の就労等をそれぞれ支援しています。
障害者には様々な特性があります。特性があっても継続した就労につなげるため東京障害者職業センターよりジョブコーチ事業も受託しています。

 今回は、主に精神障害者の就労の見学、お話しを伺ってきました。障害があっても就労に生かせる資格取得のためパソコン、簿記、ヘルパー講座を開催しています。ヘルパーは、障害についても学べるので、自分自身の障害を知る機会になり、障害者が障害者を介助することも可能、する側、される側双方の立場を経験できる手法は、目からウロコでした。求人募集も他業種あり、模擬面接などケアも丁寧に行われていました。

就労継続A型事業わくわく配食サービスは、高齢者の配食や行政からの会議のお弁当の注文などを受け、野菜中心の栄養バランスも考えたメニューで、お弁当に添えられている折り紙は利用者自らが心を込めてつくっているそうです。配食サービスの事業所では、衛生面にも配慮され、障害者が詰めたお弁当を、高齢者が配達を担当。健常者と障害者が共に働く場になっていました。わくわくかんは多くの事業を展開していますが、常に障害者と働くことの難しさや心理面の支援が欠かせないなど課題もあります。

引きこもりや依存症の方の場合は、面会につながらず、コンスタントにケアを進めにくい。精神障害の方は、通院されているためセルフプランの薬の服用などの確認も必要です。わくわくかんのように、精神障害者や引きこもりの方、依存症の方も含めた生活、就労支援を行っている事業者は少ないので、大変参考になりました。
ここにも切れ目のない相談支援、そして医療と福祉の連携が求められています。地域での課題を探り、提案につなげていきます。

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