あすのば子ども委員会発足宣言
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2014年に公表された子どもの貧困率は、16.3%、一人親世帯の相対的貧困率は、54.6%と先進国の中でも非常に高い状況に日本はあります。
2015年6月19日、全国で子ども貧困対策に取り組んできた一般財団法人・子どもの貧困対策センター・あすのばが設立され、設立からちょうど6か月目になる12/19あすのば子ども委員会が立ち上がりました。
日本で、子どもの貧困対策法の成立に最も早く訴えたのは、貧困を経験してきたあしなが育英会遺児家庭出身の大学生だったそうです。
貧困の当事者が求めた子どもの貧困対策法が、2013年6月議員立法で、衆参両院全会一致で成立。2014年8月、子どもの貧困対策法を具体化する子どもの貧困対策大綱が策定されました。 子どもの貧困は、子どもを取り巻く保護者、地域、社会の子どもを支える余力が失われた状態である。子どもの貧困を表面、裏面に大人の貧困がある。
この根本を解決していくため、想いを分かち合うこと、想いを社会に届けること、課題解決に向けて実践いくなどの宣言がありました。
第2部分科会では、「子どもからはじめる、すべての人が生きやすい社会づくり」と題して当事者の経験を参加した大人が聞かせてもらうものでした。
やはり、共通点は、貧困にあっても、誰に相談していいのかわからなかったというものでした。それぞれ班ごとに発表し合い、一様にこれからは、貧困にあり困っている子どもたちの力になりたい、がんばらなくてもいい居場所が必要など、前向きな内容でした。
子どもの貧困対策は、子どもからはじめる、すべての人が生きやすい社会づくりであるという想いを胸に、私たちは、私たちの前を歩いている人の背中にならい、私たちの後ろを歩いてくる子ども達のために、また一歩踏み出します。
子どもの貧困のない社会へ、少しでも資金に役立てるため全国で募金活動も展開中で、ちょうど北海道から戻ってきた方々の報告もありました。大変な思いをしてきた当事者なのに、仲間が大きな心の支えになっていることが伝わってきて、あすのばの子どもたちは、自分の考えをそれぞれがしっかり持ち、どこまでも健気で謙虚であることも感じました。自立と自律ができていると思いました。私も同じ想いを心に刻ませて頂きました。学びの多い貴重な時間を有難うございました。
子ども達に定期的にボランティアで食事を提供している子ども食堂や規格外品を福祉施設等に無料提供するフードバンクなど貧困を身近に感じ動いている方々がいることは、大きな救いです。
あすのばの活動の認知を広げるためにも知ってもらう人を増やしていきます。
どんな状況にあっても、「助けて」と言える、生きやすい世の中になるよう同じ想いの人達とつながり、地域から動いていきます。