3/2 東京農工大高田秀重教授による環境講座に参加!”環境にやさしい材料とは”


3/16(土)10時〜東村山市民センターで開催予定の高田秀重教授の講座を前に、3/2東京農工大高田秀重教授の講座”環境にやさしい材料とは?”に参加。
府中市生涯学習センターは、スポーツ環境が整備された複合施設の指定管理者は、(株)ミズノ。本市公共施設再生計画の参考になる複合施設でした。

講座内容の概要
溢れるプラごみは、やがて雨で洗い流され軽量のため容易く川へ海へ入るペットボトルの存在は、地球全体の環境問題となっている。
日本で日常的に購入するペットボトルの平均年間消費量は約200億本。
2015年のペットボトル消費量227億本。回収率は88.8%。
軽量劣化し回収から漏れたペットボトルは、25億本が川や海に放出されて、生態系に悪影響を与え続けている。
フィリピン、タイ、バングラデシュ、レバノンなどに紫外線で破砕されたペットボトルやビニール袋が原型を留めず漂着している。

ペットボトルの水と水道水から飲む水とでは、22倍もマイクロプラスチックが溶け出してる量が違う調査結果もある。ペットボトルの水を飲む、繰り返しペットボトルに水を入れて飲むと、さらに添加剤のポリマーが剥がれて、よりマイクロプラスチックの摂取量は増える。

海洋調査では、ボラやカタクチイワシからもナノレベルのプラスチックを知らずに採取してしまう食物連鎖が起きている。

人間はマイクロプラスチックを意図的に取り込んでいるために、血液やリンパに入り、肝臓腎臓機能疾患、未熟児の出生、精子減少、子宮内膜症などの要因になる。死産の割合も高く、生殖器官に多大な影響を与えている。正にPFAS摂取の要因と重なる。

では、どうすれば良いか?
◎リデュース、リユース、リサイクルの順。
プラ使用を減らす生活を心がける。
⭐︎生産者、事業者もリサイクルが容易になる環境負荷の少ない包材に変える。
物流の変更、農作物も輸送量が掛からない地産地消のものを消費者が選ぶ。
⭐︎バイオマスベースのプラ利用。
⭐︎生分解プラの適用とコンポストの促進。
無駄に野菜ゴミを燃やせるゴミに出さない。
⭐︎石油依存のサーマルリサイクルはリサイクルではない。自治体が管理する焼却場で燃えるゴミに混ざりプラごみも一部燃やされ、熱回収と称した利用も空気中にCO2を含む有害化学物質が約半分放出され、温暖化を招く元になる。
⭐︎新たな焼却炉建設には莫大な資金が必要となるため、環境、資金両方に配慮した施設にする必要がある。
本市の焼却炉建て替えも、少子化を見据え、人口減が予想されることで、ゴミの排出量の減少を考え、一旦立ち止まり白紙に戻すと公表されています。自区内処理から広域処理も検討されています。
⭐︎重油の副産物で作る洗浄力の高い合成界面活性剤の合成洗剤でなく、環境負荷の少ない川や海に流れても魚の餌プランクトンになり、一日で生分解される石けんを使う。
⭐︎江戸川クリーエイドなど民間団体の海洋清掃の継続を。江戸川グリーンエイドが年間回収するペットボトルは、約4万本。地道な活動に感謝です。海洋清掃に参加したことがありますがビニール袋は破砕され、扱いにくくなっていました。
⭐︎市民の意識啓発(3R)を繰り返し伝えていく。
⭐︎日本は拡大生産者責任が曖昧だが、ドイツは環境に配慮する責任を生産者に明確に示している。
瓶の水とペットボトルの水では、再利用するための拡大生産者責任分が価格に乗っかるので、ペットボトルの方が高い値段で売られている。消費者は必然的に繰り返し使う瓶を購入する行動ができている。繰り返し使う結果、ペットボトル消費量が確実に減っている。
日本が如何に後進国か分かります。

拡大生産者責任については、高田秀重教授が改めて必要性を国に進言する機会があるとのこと。期待していきます。
マイクロプラスチックは最後まで無くならないため、今やナノレベルの極小になり空気中に漂っています。

◎マイボトル、マイバックを携帯し、日常的にリデュース(発生抑制)、リユース(繰り返し使う)、リサイクルの順でプラスチックと向き合うことが必要です。

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