特別支援教育を、すべての子ども達の豊かな学びにつなげるために

 平成19年に学校教育法が改正され、知的には遅れのないLD等を含め障がいのある子ども達の様々な教育ニーズに応じ適切な教育的支援を行う「特別支援教育」へ転換が図られました。

東村山市でも「東村山市特別支援教育推進計画」が策定され、特別支援教育への充実と理解教育が進められてきました。東村山市特別支援学級設置校は45校に1校の割合で設置されています。

固定学級:「青葉学級」
知的発達に遅れのある児童生徒が主籍を置いている
化成小学校・八坂小学校・秋津小学校・東萩山小学校・東村山第二中学校(八組)・東村山第一中学校(一組)

通級指導学級
情緒面などに課題のある児童生徒が副籍を置いている
久米川小学校(わかたけ学級)・萩山小学校(きりのき学級&ことばの教室)・東村山第三中学校(みどりの学級)・東村山第四中学校(おおぞら学級)

以上の特別支援学級では少人数のため個々のニーズに合わせた教育支援が行われ、近隣の特別支援学校でも丁寧な教育支援がなされています。

しかし、普通学級の中でも平成24年度文部科学省の調査によると特別な支援が必要な児童・生徒は16人に1人、65いるという数字が出ています。LD(学習障害)ADHD(注意・欠陥性多動障害)、高機能自閉症、アスペルガー症候群などの発達障害を抱えた児童生徒が在籍している可能性を含んでいます。

どこに学びづらさを抱えているかを見極め、学習面、生活面での改善がなされるよう、個別の支援計画や指導計画が作成され、普通学級でも特別支援教育が行われることが必要です。個別最適な支援が他の児童生徒の理解や学びにも繋げていくことが求められています。

今後、全小学校に特別支援教室が設置される計画がありますが、専門性を持った特別支援教育コーディネーターの先生に任せるだけでなく、子ども達はもちろん、教師、保護者、学校に係わる全ての人々が特別支援教育の理解を深める事を通して、子ども達の学びが充実したものとなるよう、尽力していきます。

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