愛知方式「特別養子縁組」いのちのバトン

【赤ちゃん縁組で虐待死を無くす、愛知方式がつないだいのちのバトン】
親との死別や病気、育児放棄や虐待などの理由で親と暮らせない子どもは約4万6千人に上ります。日本ではその内8割以上が乳児院に措置されその後は児童養護施設などで暮らしています。

赤ちゃん置き去り事件をきっかけに全国に先駆けて「赤ちゃん縁組」いわゆる愛知方式を進めてこられた元児童相談所職員 矢満田篤二さんにお話を伺いました。

愛知方式とは、思いがけない妊娠で出産を躊躇している産親と不妊治療を続けても子宝に恵まれない育親を特別養子縁組でつなぐ。

産まれてくる子の性別は問わず、障がい・難病があっても受け入れるなど育親にも条件があります。

産まれた瞬間から赤ちゃんを抱き育児トレーニングが始まります。一番大事な産まれた子の名付け親になることで、親子の絆を深め、法律で認められれば戸籍上も長男、長女と明記される。

一方東京都は、生まれてから乳児院措置され、里親に預けられる。里親制度は、ある年齢になると養育義務がなくなり、その子の成長を負う責任もない。これではせっかくつながったいのちのバトンの責任を子どもだけが負うことになる。

東京都でも、今後児童相談所の実態調査をおこない、出産前からコンタクトを取れているか、母子手帳の発行日と出産日が近ければハイリスクの妊娠の可能性が高いなどがわかる。しっかりアセスメントを蓄積しあらゆる事案に対応していけるよう取り組んでほしいとの要望がありました。

東村山市でも昨年8月嬰児遺棄事件が発生しました。確かに遺棄したことの責任は女性にありますが、相手があることなのに、女性だけが攻められる環境や風潮の改善も必要です。どんな状況で生まれてきたとしても、虐待などでいのちを落とすことのないように。赤ちゃんが将来に生きる希望の持てる社会を作っていけるよう現状の課題を見極め、改善を働きかけていきます。

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