11/24 「隣る人」児童養護施設の日常を追ったドキュメンタリー映画


親にはなれないのに親代わりに、親以上に寄り添い、愛情を注ぐ保育士の姿。
愛されることを知らないからか、保育士を独占しようと、心ない言葉をお互い
かけてしまう。愛情表現が不器用だけど、気持ちは十分伝わり、涙を誘う・。
成長したムツミとマリナ達が、幸せな時間が紡ぐために、私達大人ができること
を真剣に考えていきたい。
偶然にも鎌仲ひとみ監督も鑑賞されていました。
【ストーリー】
知られざる「児童養護施設」で紡がれている“大切な”日常。ただ寄り添うカメラが見つめ続けた、色鮮やかな映像スケッチブック。
 児童養護施設「光の子どもの家」の生活に8年にわたって密着し、その日常を淡々と丁寧に描いたドキュメンタリー。様々な事情で親と一緒に暮らせない子どもたちが「親代わり」の保育士と生活を共にしている。マリコさんが担当しているのは、生意気ざかりのムツミと甘えん坊のマリナ。本来、親から無条件に与えられるはずの愛情だが、2人にとっては競って獲得しなければならない大事な栄養素。マリコさんを取り合ってケンカすることもしばしばだ。そんなある日、離れて暮らしていたムツミの母親が、ふたたび子どもと一緒に暮らしたいという思いを抱えて施設にやってくる。壊れた絆を取り戻そうと懸命に生きる人々の、平凡だけど大切な日々の暮らし。
「私の全存在を受け止めて!」と不安の中で揺れ動き続ける子どもたち。自らの信念とその重さに格闘しながらも、子どもに寄り添い続けようとする保育士たち。離れて暮らす子どもとふたたび生活できるようになることを願い人生を修復しようともがく実の親など、生命力に溢れる人々の姿が瑞々しく描かれ、どこにでもありそうな日常なのに、観る者を笑いと涙、人と人とのぶつかり合いの温もりで包み込む。

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