〜発達の多様性を理解して、サポーターになろう〜 の講座に参加

子育てしやすいまちづくりフォーラム第3弾

講師は明星大学星山麻木先生。

講師の明星大学 星山麻木先生

特別支援学校の先生をされた後、障害児教育に30年以上携わってこられたご経験から笑いあり、涙ありで頷ける話ばかりでした。

世界水準で様々な場面で配慮が必要なこどもは18%と高い確率ですが、日本の数値は文科省調べで小学1年では9.8%ありますが、総合的には6.5%と低い結果です。特殊教育による差別、分離教育が長かったことの弊害がここにも現れています。

特別支援教育をしっかり学んでいない教師が多い中で
同じ振り、同じ行動ができずに困らされている子どもは多い、これは今まで見過ごされてきた大人にもいるはず。
感覚過敏(視覚、聴覚、味覚)も伝わりにくいため、パニックになる現象面だけを取り上げられ誤解されたままであることも理解につながらない要因のひとつ。

インクルーシブは、 障害を捜すのではなく、ニーズの人を、助けてほしい人を見つけていくもの、多様性を受容していくダイバーインクルージョンが求められている。

一方、不登校は17万人、うつ状態で休職している教師も多く。20歳前後で自ら尊いいのちをたつ子ども達が300人いる現状も見過ごせないこと。

「子どもは自然界の宝物」「違いを強みに」
みんな違う能力があり、ステキな才能を秘めている。
引き出していくために、みんなで学びあう環境を作っていく。環境が豊かであれば多様性は育まれていく。

星山先生は、本来のインクルーシブ教育を広げるため人材育成にも力を入れています。

発達の多様性への理解者を増やすため、教師だけでなく、当事者の保護者など講座を受講し学校で成果をサポーターとして生かしている方もいます。基礎編、中級編、上級編、特別支援教育支援士の講座も展開しています。

東京都発達障害者推進計画を基に東村山市でも特別支援教育推進計画第4次実施計画が今年度策定されました。発達障害への理解が進むよう働きかけていきます。

7/2におこなわれる東京都都議会議員選挙に向けて、山内れい子都議が、子どもの発達のつまづきを自分のせいだとお母さんがご自身を責めてうつ状態になられた方のお話をされました。障がいは誰のせいでもないですから、社会全体で支えあっていくことが求められています。東京都にもその役割があります。
声を出せない人の声に耳を傾けることのできる人を、
私達の生活に近い人を選択していきたいと思います。

 

明星大学星山麻木先生 オフィシャルサイト